「みんなの感謝フェスタ」 事業への思い
東日本大震災で気仙沼市は人口の約3割が津波被災者で、被災されていない方々も精神的にダメージを受けました。この地域でボランティア活動、居場所づくりや地域づくりを行ってきて、前に進むためには、心の在り方、特に「感謝をする心」が重要だと改めて気づかされました。そこで、2021年の10年間のハード面での復興終了にあたり、今後の10年間をこれまでの感謝の気持ちを忘れずに、すべてに感謝をする心を育む「心の復興」として、地域のコミュニティづくりと地域の活性化を促進していくことを目的とします。
心の復興として:
やる気と生きがいの創出、、、大地が芽を出すように、こころから湧き上がる力、立ち上がる力を大切に、今持っているもので、今できることを、今始め、一歩一歩前進する。また、一人で十分な方は、周りの人と協働して地域を活性化していく。各部門においてやる気や意欲を大切に、結果追求ではなく過程を楽しむ。そしてその過程で、人と人とのふれあいの中から生まれてくる自由な発想、画期的なアイデア、独創性が育っていく環境、また、失敗を恐れずにチャレンジできる環境づくりを目指します。すべてのことに「感謝する心」がこのような環境や土壌を作り上げていくことと確信しています。
具体的に:
事業のテーマを「感謝音頭」と輪踊りで設定する。
*ステージ部:日頃の練習成果や持ち前の歌、踊りなどの芸能の披露で、生きがいの場や地域を盛り上げていく場と機会。
*出店部:既存の物産販売の他に、物作りが好きだがそれを販売に結びつけたい方、自分の手で作って、自分の手で稼いでみたい方など、オリジナル品や初心者出店者歓迎。
*展示・体験コーナ部:伝えたい思いや夢、創意工夫等を色々な形で紹介演出。
*ボランティア部:ボランティア精神である今持っているものを無償で与えることで帰ってくるもの、お金では買えないもの、また、その喜びがわかることで報酬以上の働きができることを体験。また、やりたいけれど何をやっていいかわからない、自信がない、後押しが欲しい方にも参加していただき、やってみて初めて気づく学びの喜びと共に、世代間交流による協働作業を通して新しい人間関係を築くことによって自信を得、地域社会への貢献に繋げてほしい。
グローバル化に伴い:
最後に、本事業を年度行事として継続することによって、本事業の目的普及拡大を図ると共に、次世代の若者たちの独創性、意欲、熱意が生まれ育ち、高齢者の方々の生甲斐づくり促進に繋がり、また、気仙沼市の豊かな異文化の紹介と国際交流の場となり、個性豊かな気仙沼がグローバル化に伴い、更なる大きな飛躍を遂げる、そのような土壌や環境を育む事業展開を計画して行きたいと思います。皆様のご協力とご支援をどうぞよろしくお願いします。
気仙沼ライトハウス企画担当:秦野